6月の実質賃金1.1%増 2年3カ月ぶり増加

厚生労働省が8月6日発表した6月の毎月勤労統計調査(速報値、従業員5人以上の事業所)によると、名目賃金から物価変動の影響を除いた実質賃金は、前年同月より1.1%増えた。6月に支払われたケースが多い賞与などで大きく伸び、2年3カ月ぶりに実質賃金がプラスに転じた。
ただ、実質賃金のプラス基調が続くかどうかは不透明だ。厚労省も「賞与を前倒しで払ったのか、新たに払う事業所が増えたのか分からない。7月以降の動きを注視しないといけない」などとしている。