22年度の医療費4%増の46兆円 後期高齢者が39%占め押し上げる

厚生労働省は9月1日、病気やけがなどで2022年度に医療機関に支払われた医療費の概算を公表した。総額は前年度から1.8兆円(4%)増えて46兆円に上り、2年連続で過去最高を更新した。高齢化の進行に伴うものだが、中でも目立つのが後期高齢者の動向。2022年に団塊の世代(1947〜1949年生まれ)が後期高齢者入りし始めており、75歳以上の医療費が18兆円で過去最高となり、医療費全体を押し上げた。この結果、医療費総額に占める75歳以上の割合は39%に達した。