運転免許証を返納した高齢者の移動手段としての活用を念頭に置いた、電動車いすの様々な安全機能強化の動きが活発になっている。開発の方向は①人や障害物を検知するセンサーが搭載され、自動で減速する②カーブや下り坂を走行中に、ハンドルの曲がり具合や斜面の角度に応じて、転倒事故防止へ自動で減速する機能を備える③離れた場所のいる家族がスマートフォンを使って、現在地やバッテリーの残量、走行履歴をリアルタイムで把握できる見守り機能を装備した機種ーなど。次世代のモビリティ社会を見据え、利用者の事情を踏まえた当該メーカーの新たな取り組みで、電動車いすも進化しつつある。