21年度の児童虐待 最多の20.7万件「心理的」6割超

厚生労働省のまとめによると、2021年度に全国の児童相談所が児童虐待の相談を受けて対応した件数が最多の20万7,659件(速報値)に上ったことが分かった。前年度に比べ2,615件(1.3%)増え、1990年度の統計開始から31年連続増加した。
内容別にみると、子どもの前で家族に暴力を振るうDV(ドメスティックバイオレンス)などの心理的虐待が12万4,722件(全体の60.1%)と最多で、増加が目立ち初めて6割を超えた。次いで身体的虐待4万9,238件(同23.7%)、ネグレクト(育児放棄)3万1,452件(同15.1%)、性的虐待2,247件(同1.1%)と続いた。